オフショア開発の現状

オフショアとはコスト削減を目的として、人件費の安い新興国の海外の企業や子会社に自社の業務を委託管理することをいいます。ここでは「海外での開発」としてご紹介していきます。

オフショア開発といえば中国やインドと言われていましたが、近年期待が高まっているのが、フィリピンを拠点としたオフショア開発です。今回は、アジア諸国と比較しながら、フィリピンでのオフショア開発のメリットとデメリットをご紹介していきます。

ご紹介したいのがこちらの4ヵ国です。

  • 中国
  • ベトナム
  • インド
  • フィリピン

それでは順番にご紹介していきます。

中国でのオフショア開発

一ヵ国目は、これまでオフショアの開発先として最も人気が高いとされてきた、中国です。
人気の理由は、ITの就業人口が他のアジアの国に比べて圧倒的に多く、ITの専門的な教育も発展しているため、優秀なIT人材が豊富なことが大きなメリットとされてきました。日本からの距離も近く、時差も1時間とほとんど日本企業とのコミュニケーション上の影響が少ないこともメリットです。
ただし近年では中国の反日運動や賃金の向上に伴い、その場面は東南アジアに移ろうとしています。

ベトナムでのオフショア開発

ベトナムも、中国と同様にITの専門教育に力を入れており、優秀なIT人材が多く獲得でき、且つ中国より人件費が安いことが魅力とされています。
デメリットは、ベトナムは過去にフランスの影響を受けた土地柄のため英語の習得者が少なく、コミュニケーションに難があることです。

インドでのオフショア開発

インドは、実はオフショア開発の発祥国で、IT技術の発達著しいことも世界的に良く知られるところです。インドはイギリスの植民地であった歴史があり、国民の多くが英語での会話ができ、IT技術者も多いので現地IT企業の多くが欧米との取引実績があるようです。
デメリットは、日本との時差が3時間あること、移動距離が飛行機で片道6時間かかることなど、時差と距離の面で多少コミュニケーションに難があることが懸念されます。

フィリピンでのオフショア開発

フィリピンは、アメリカの影響を受け、小中高校~大学と英語で授業が行われるため、ほとんどの国民が英語で会話ができ、コミニュケーションが容易と言うこと、管理コストや人件費の安さでも、オフショア開発には非常に魅力のある国です。中国やインドなど人気の国に比べても、優秀なIT技術者の人件費が非常に安い為、低コストでパフォーマンスの高い人材の獲得を期待するなら絶対おすすめの拠点と言えるでしょう。

日本からの距離も飛行機で4時間と、インドやベトナムよりも近く、且つ時差は1時間と少ないためやり取りがスムーズであることや、親日国であることもメリットです。さらに、サイバーテックが拠点を置くフィリピンのセブは、世界でも有数のリゾート地である為、日本人の在住者も多く、その中でもフリーランスの日本人エンジニアがたくさん在住しているので、日本人のブリッジエンジニアを必要とする場合は、現地採用でエンジニアを確保することもできます。

デメリットとしては、オフショア開発の経験は他の国に比べてまだまだ浅いこともあります。しかしIT技術者の数は日に日に増えており、今後の成長が期待できる国であるといえます。

サイバーテックのフィリピンでのオフショア開発

我々サイバーテックは、日本に本拠地を置く会社で、主にドキュメントソリューション事業・Webアプリケーション事業・ITアウトソーシング事業を行っています。そして前項でもご紹介したフィリピン・セブ島にオフショア拠点があります。高いレベルの英語力と技術力を持つ現地のITチームが開発を行うラボ型オフショア開発に対応するデータチェック・マイグレーション・データ移行など、さまざまなBPOサービスの提供を行っています。

日本人管理者を各所に適切に配置し品質の管理を行う体制を敷くことで、ジャパンブランドの安心を低価格で提供しています。

まとめ

オフショア開発を行う場合、最大のネックになるのは、やはり言葉と時差の問題です。現地に日本人スタッフを駐留させて対応する会社もありますが、幸いフィリピンは英語話者の多い国ですので、自社内や現地で英語に強いスタッフを用意できれば、万全の体制で開発に望めるでしょう。

(KOIZUMI)