初めてのオフショア

プロジェクト体制と価格を検討する

オフショア委託・プロジェクト体制図

オフショア委託を成功させた場合、得られる一番のメリットは「コスト削減」とお考えの方が多いのではないでしょうか。ではどれぐらい安くなるのでしょうか?

実は、必ず安くなるわけではなく、逆にコストが高くつくことも十分ありえます。それを左右することになる要素は、「委託先企業」と「委託案件の内容」が大きなウェイトを占めますが、そもそも、オフショア委託に向かない案件というものも存在します。

さらに、オフショア委託は「早い・うまい・安い」というイメージがあるかもしれませんが、決してあてはまりません。その理由は次の通りとなります。

×早くない

業務ボリュームの大小に関係なく、外国籍のエンジニアに業務内容や仕様を伝える時間がブリッジにとって必要となりますので、むしろ通常よりも時間がかかる傾向になります。

×うまくない

新興国におけるエンジニア職は、社会的ヒエラルキーではエリートに属しますので、個人単位で見ると優秀であることは間違いありませんが、プロジェクトによるチームワークとなると、日本人のように「察する」文化が無いことが大半ですから、違う成果物が出てくるという事は日常茶飯事となります。

×安い

ブリッジのオーバーヘッド工数が一番大きいため、いわゆる日本の物価と現地物価の比率がそのまま単価に反映される、ということはありません。

以上より、オフショアに合う業務・合わない業務があることは事実です。一般的に、特急案件や小規模案件は余りオフショアに適していないとされ、大規模案件や時間的に余裕がある案件はオフショアに適していると言われますが、それ以上に注意すべきポイントは、委託先のオフショア企業が該当案件のノウハウ・スキル・経験を持っているかどうか、という事を見極める必要があります。

特に外国籍の方は、例えばJavaが出来ますか?という質問に対して、「Hello World」を出すことが出来るエンジニアはためらいなく「出来ます」と答えるケースが多いようです。

確かにJava言語で非常に簡単なプログラムは書けるかもしれませんが、実際の案件やプロジェクトで一定水準の生産性を出すことは不可能でしょう。えてしてスキルが低いエンジニアは納期の見通しも甘くなりがちです。「安い」と思いとびついたものの、いつまでたっても納品されない・・・挙句の果てにバグだらけのぼろぼろのものが納品(?)され、使い物にならない、という、「安かろう悪かろう」の失敗は非常によく聞くパターンです。

これは日本国内の企業に委託する際も全く同じですが、オフショアにおいて、「なんでもできます」は特に危険度が高い!とご認識頂いて間違いは無いと思います。

オフショア委託のスキルとコスト図

一番コストがかかる部分は?

そもそも論として考えて頂きたいポイントがあります。それは「新興国の現地物価水準は50歩100歩」という事です。プロジェクト全体で本当にコストがかかるのは、ブリッジやプロジェクトマネジメントです。従って乱暴な言い方をすれば、委託先の国はどこだって一緒、という事が言えます。

オフショア委託・コストグラフ

ただ、委託先の国はそれぞれ母国語や公用語があります。いざというとき、直接エンジニアとコミュニケーションを取る必要が出てくる必要性も出てくると思いますので、そういった可能性も含めた上で、委託先を検討頂く事をお勧めいたします。

ちなみにサイバーテック セブITアウトソーシングセンターでは、今までお話した内容を全てクリアするために、お客様との窓口を含むコミュニケーション全般・プロジェクトマネジメントやディレクション・品質管理を全て現地在住の日本人にて実施することにこだわっております。現在のスタイルは長年オフショア拠点を運営してきた結果、導き出した最適解と考えており、プロジェクトリスクの極小化を実現しています。

最後になりますが、今回お話した内容を含め、「カントリーリスク」が低い国に存在し、「コミュニケーションギャップを埋める」事が実現できている委託先は、お客様からのリピートオーダーが続いているはずですので、そういった観点で委託先を選択する、という方法もあると思います。

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