人材が豊富

フィリピンではIT人材の育成に力を入れていることもあり、理系大学出身の若いIT人材が毎年多数輩出されています。そのためチームを組成する際、専門性の高いフレームワーク・プログラム言語を扱えるエンジニアの確保が日本よりもしやすいというメリットがあります。

ここ数年、フィリピンは著しい発展を遂げています。特に経済面での発展が目覚ましく、GDPや世帯所得も大きく増加しており、それに寄与しているのが他でもないフィリピン人エンジニアです。近年では、サムスンやアクセンチュアなど、IT関連の有名企業がフィリピンへの進出・投資に大きな力を入れています。実際、フィリピンは国を挙げてエンジニア育成に取り組み、毎年約5万人もの新たなエンジニアが生まれているといわれています。理数系に重きを置いた実践的な教育プログラムを組んでいるため、技術レベルが高いエンジニアも豊富です。

これは、豊富なスキルをもつエンジニアを案件へアサインできることに繋がります。ITアウトソーシングにおいて、優秀なエンジニアをアサインできる可能性が高いことはクライアントにとって大きなメリットといえるでしょう。加えて、フィリピン人はWeb系言語と言われるHTML、CSS、JavaScript/jQuery、PHPを得意とするエンジニアが多いのも特徴です。Webサイトの制作やデザイン、Webアプリケーションの開発を行う事ができる人材を確保しやすいのもメリットの1つであると思います。

また、日本では高齢化の波が企業にも押し寄せていますが、フィリピンは平均年齢が24歳と若く、将来有望な若手エンジニアが溢れているため、日本企業が採用したい「若くて熱意があり、向上心の強い人材」も確保しやすいです。若い人材を求めるなら、フィリピン人エンジニアが非常におすすめです!

人件費の安さ

フィリピン人エンジニアの賃金水準は、新卒で月300ドル~、2~3年経験のある若手でも月400~800ドルと日本よりも安いという特徴があります。それゆえ開発におけるエンジニアの人月単価も日本と比べると安く済みます。エンジニア1人1人の能力が高いのにも関わらず、人件費が安く済むのはWebオフショアの大きなメリットといえるでしょう。コストを抑えて開発を行いたい場合は、この人件費の安さというメリットを生かしたオフショア開発を検討してみるのもいいかもしれません。

フィリピンの方が日本より営業日が多い

フィリピンは、日本よりも祝日が少ない国です。
2017年の祝日を例にとると、日本は17日、フィリピンは12日で、フィリピンの方が仕事に費やせる時間が長く確保できることがわかります。また、お盆やゴールデンウィークなどの臨時休業もありません。日本で会社がお休みの時期でも、フィリピンではそのまま業務を進めることができるので、同じ1人月でもより多く作業日数を確保できるというメリットがあります。ただ、日本と違い、クリスマスが祝日だったりするので、フィリピンでのオフショアを検討する際は現地の休日を把握しておく必要があります。

エンジニアが優秀

最近の傾向として「エンジニアが優秀であるから」という理由でフィリピンでのオフショア開発を行う日本企業が増えてきました。この背景には、エンジニアのスキルによって給与水準が明確に上昇するという社会環境があります。フィリピンにおいて一般的なITエンジニアの給与水準は、下は300ドルから上は1,000~3,000ドルと日本よりも幅が広いです。それゆえ、本人の意欲や努力により複数のプログラミング言語を覚えて生産性を高めることができれば、短期間で給料を数倍に上げることが可能です。また、プログラミングや開発手法に関する解説書籍が充実しているという背景から、英語の書籍を使って勉強するため、英語の読み書き能力も国民平均に比べ高い人材となります。

仕事を依頼する時、優秀な人材に頼めることは安心にもつながります。優秀なエンジニアが多く育つフィリピンは、Webオフショアに強い国といえるでしょう。

(Iwabuchi)