フィリピンには、多くの日本企業が進出しています。そして、そこには多くの日本人が働いています。
フィリピンの日本企業で働いている日本人は、下記のように大きく2つに分かれます。

1:日本採用

日本国内で採用され、その後日本からフィリピンに駐在員として派遣される形です。よって、フィリピンのことをあまりよく知らずに赴任する人も多くいます。赴任中の住居なども会社から与えられ、任期は3年から5年くらいで、任期が終了すれば日本に帰っていきます。

2:現地採用

フィリピンで採用された日本人は現地採用となります。現地採用者は、フィリピン人と結婚していたり、元々フィリピンで生活をしている人が多く、現地の知識もあり、フィリピン人とうまくコミュニケーションをとれる人が多いです。

日本採用組は、新鮮な気持ちでフィリピンの良さなどを見ることができ、また、現地採用組は長年フィリピンに住んで感じるフィリピンの良さを知っています。

今回は、フィリピンで働いている日本人(日本採用、現地採用)が感じる「フィリピンとは」を紹介していこうと思います。下記のように3点を挙げてみました。

  • 生活:常夏を満喫できる
  • 人 :フィリピン人の底抜けな明るさ
  • 食事:豚の丸焼き

上記の順番で紹介をしていきます。

生活:常夏を満喫できる

フィリピンは、年中半袖短パンで過ごすことができる常夏です。そして、その中でも弊社セブITアウトソーシングセンターがあるセブ島は、市内から海が近いので、スクーバダイビングなどのマリンスポーツも日帰りで気軽に楽しめます。また、きれいなビーチリゾートもたくさんあるので、土日を利用してリゾートに宿泊することもできます。日本ではこのような生活はなかなか難しいとは思いますが、フィリピンだとできてしまうのです。

日本採用組の休日の過ごし方を、1つ例に挙げてご紹介しましょう。
「せっかくフィリピンにいるのだから、この際ダイビングのライセンスを取得してしまおう」と考える人は多くいます。ダイビングのライセンスコースは3日ほど必要なので、フィリピンに3泊4日などで来た旅行者の場合は、到着日からライセンス講習や実技で、フィリピン滞在中ダイビング以外は何もできなくなります。毎週土曜日にダイビングショップに通うなど、ゆっくり時間をかけてライセンスを取得できるのは、駐在員などのフィリピン長期滞在者だけなのです。そして、ダイビングが好きであれば、年間を通して毎週のようにダイビングができてしまうのです。

日本採用組はフィリピンにおいても仕事は忙しいものの、ストレスが和らぐような生活ができると思います。

人:フィリピン人の底抜けな明るさ

フィリピン人に対するイメージはどのようなものを持っていますか?

  • 英語は話せる
  • 肌の色が浅黒い
  • 生活が貧しい

皆さんが持っているフィリピン人のイメージは、上記のようなものが多いかと思います。
確かに、上記の3点は正解であり、多くのフィリピン人に当てはまっています。

フィリピン人が英語が話せるのは、テレビなど常に英語に触れる生活をしているのと、小学校から英語を学んでいるからです。肌が浅黒いのはフィリピンの気候によるものです。そして、生活が貧しいのは、フィリピンにおける給料形態の問題や仕事があまりないというのが影響しているのでしょう。

貧しい生活をしているフィリピン人ですが、実際に彼らと接してみると何か感じるものがあります。それが「底抜けな明るさ」です。日本人は、他人とは一定の距離を取りたがりますが、フィリピン人は初めて会った人とも抵抗なくペラペラと長くおしゃべりできるほど非常にフレンドリーです。そして、いつもニコニコしており、非常にポジティブで「何とかなるさ」的な考えを持っているのです。たとえ貧しい生活をしていても、ポジティブな考え方を持っているので、貧しいことに関しては、それほど深刻に考えていないのかもしれません。

フィリピンを訪れる観光客、語学留学生、そして、日本から赴任した駐在員などがフィリピンを好きになる理由は、このフィリピン人の「底抜けな明るさ」が非常に大きく影響していることは間違いないでしょう。

食事:豚の丸焼き

「フィリピン料理って何だろう?」
日本からフィリピンに移ってくる前に、誰しも思うことは「フィリピン料理とは?」だと思います。フィリピン料理は、スペイン、中華、インドネシアなどの影響を受けたような料理ですが、「寿司と言えば日本」といった強いインパクトがないようです。

フィリピン料理って何ですか?と聞かれることがあるのですが、まずは「レチョン」でしょうね。

フィリピンで仕事をしていると、同じ会社のフィリピン人スタッフの誕生日会など、パーティーに招待される機会があります。そこで出てくる料理の1つが「豚の丸焼き」です。豚の丸焼きのことを「レチョン」と言います。「レチョン」とは「丸焼き」という意味で、「レチョン」には2種類あります。1つが豚の丸焼き、もう1つが鶏の丸焼きです。
鶏の丸焼きは、日常的に食べられている料理で、道端でも売っています。しかし、豚の丸焼きは、誕生日などの特別な日に出される食べ物なので、ご馳走というイメージもあり、フィリピン人はレチョンが大好きなのです。特にレチョンのブタの皮の部分が、煎餅のようにパリパリしており、皆好んで食べています。レチョンは少し脂っこいですが、日本人駐在員も、レチョンが嫌いという人はほとんどいないと思います。

他にもフィリピン料理はたくさんあるのですが、インパクトが強いのはこの「レチョン」です。

おわりに

今回はフィリピンで働く日本人が感じる「フィリピンとは」を「生活、人、食事」に分けてご紹介しました。

フィリピンで働いている日本人はたくさんいます。文化、習慣も違うので戸惑うことも多いですが、「住めば都」という言葉があるように、住んでみると意外に居心地がよくなるものなのです。居心地がよくなるほどフィリピンに住めば、フィリピンの魅力も非常によく見えてきます。

現在はパンデミックでフィリピンへの出入国が自由にできませんが、パンデミック終了後、フィリピンの魅力を感じに是非セブ島に来てください。

(Endo)