「マゼラン」という名前を世界史の勉強か何かで耳にしたことがあるかと思います。
学校では、「大航海時代に世界一周を成し遂げた人」として教わった方も多いのではないでしょうか。

実はマゼランは、フィリピン・セブのマクタン島で戦死をしています。
このマゼラン率いるスペイン軍と戦った人こそ、フィリピンの英雄となっているマクタンの王のラプラプでした。そのラプラプ軍とマゼラン軍との戦いから、来年の2021年で500年が経ちます。来年は様々なイベントがマクタン島で行われる予定のようです。

それでは、フィリピンの英雄となっているラプラプがいたマクタン島はどんな島なのか、紹介していきたいと思います。

マクタン島には何があるの?

フィリピン・セブのマクタン島の地図

マクタン島には、セブ・マクタン国際空港があります。
海外から、または国内移動で飛行機を利用した場合は、このマクタン空港がセブの玄関口となっています。

その空港周辺には、輸出加工区である工業地帯があり、多くの日系の工場が立ち並んでいます。そして、マクタン島の海側には、多くのビーチリゾートが建てられており、たくさんの観光客で賑わっている観光地となっています。

マクタン島は、一部がセブ市に組み込まれているコルドバという地区となっていますが、ほとんどがラプラプ市という街となっています。ラプラプというフィリピンの英雄の名前を、街の名前にしているのですね。

マクタン島で観光する場所ってあるの?

マクタン島にも、観光名所がいくつかあります。あまり多くありませんが、代表的な場所をご紹介しましょう。

マクタンシュライン

マクタンシュラインのラプラプ像

マクタンシュラインは、マゼランが上陸をしようとした海岸にあり、マゼラン上陸記念碑と、マゼランと戦ったラプラプの像がある公園です。(画像はラプラプ像)

ラプラプとマゼランが戦ったのが1521年4月27日となっており、毎年4月27日には、このマクタンシュタインで、フィリピンのアーティスト(芸能人)などを呼び、ラプラプとマゼランの戦いを演じたイベントなどが行われています。

ギター工場

マクタン島のギター工場

マクタン島の住宅街にこのギター工場はあります。ここでは実際に、ギター職人がギターを作っているところを見学できます。また、作られたギターの販売もされており、5万ペソ(約10万円)もする高価なギターもあります。

フィリピンがスペインの植民地時代だった頃、スペインの修道士が使っていたメキシコ産のギターの修理が必要になった際、わざわざメキシコまで持っていったりしたのでは時間がかかってしまうことから、フィリピン人たちに修理をさせようとしたのがセブでのギター作りの始まりです。また、ギター作りで利用できる良質の木材があったことから、セブでのギター作りが定着したようです。

マクタン島での買い物はどこですればいいの?

大型のショッピングモールは、マクタン島から橋で渡ったセブ島側にあります。マクタン島には、大型ショッピングモールはありませんが、ちょっとした買い物をするには丁度良いデパートがあります。

マリーナモール

マクタン島のショッピングセンター「マリーナモール」

マリーナモールは、空港に一番近いショッピングセンターです。中にはスーパーマーケットやレストランがあります。ちょっとした食糧品やお土産を買うのに適しています。また、レストランもフィリピン料理、焼き肉、イタリアン、そして、フィリピンのファストフードのお店がたくさん入っています。
※2021年9月現在、コロナ禍の影響で、レストランなどは撤退したところもあります。

ガイサノ・アイランドモール

空港から車で約10分の距離にある庶民的なデパートです。4階建てのビルディングとなっており、スーパーマーケットやレストランのほかに、デパートらしく衣類、おもちゃ、携帯電話、日用品なども売っています。マクタン島の中でも一番古いデパートとなっており、昔はマクタン島で唯一映画館を持つデパートでした。現在、映画館はなくなっており、映画館があった最上階は日用品売り場となっています。

ガイサノ・グランドモール

空港から車で約30分の距離にあり、こちらも4階建ての庶民的なデパートです。比較的ビーチリゾート寄りにあるデパートなので、リゾートからの買い物には便利です。ガイサノ・アイランドモールと同じく、スーパーマーケット、レストランのほかに、衣類、おもちゃ、携帯電話、日用品などが売られています。

まとめ

フィリピン・セブのマクタン島は、上記で紹介したとおり、観光名所やちょっとした買い物をするデパートがあります。ガイドブックなどで紹介されている観光名所のサンペドロ要塞、サントニーニョ教会、そして、マゼランクロスなど、ほとんどがセブ市内にあるので、それと比べるとマクタン島の観光名所は、少し目立たない感じがします。

ショッピングモールに関しても、マクタン島よりもセブ市内にあるショッピングモールのほうが大きく、品数も多くなっています。しかし、マクタン島のビーチリゾートに宿泊している場合、セブ市の大型ショッピングモールまでの距離は結構ありますので、マクタン島の庶民的なデパートに行ってみるのもいいのではないでしょうか。

(Endo)