近年英語留学だけではなく、社会人や大学生のIT留学もトレンドとなってきたフィリピンの大都市セブ。セブにはプログラマやコーダーなどの開発プログラムを請け負うフィリピン人ITエンジニアも多く、日本や欧米などの先進国企業の進出により、ローカル人材の実践的なITスキルも年々向上しています。また、フィリピン人のネイティブレベルの英語力を活かして、コンテンツの英訳や音声吹き替えなどの英語案件もフィリピンでは盛んに実施されています。

そんなIT分野の成長が著しいセブにオフショア拠点を構える当社の「セブITアウトソーシングセンター」のオフィスを、今回はご紹介したいと思います。

実はセブにはいくつか有名なオフィス街があります。一番有名なのは、その名も「I.T.Park」。27ヘクタール(東京ドーム約6個分)という巨大な敷地に、CONCENTRIXやJPモルガンなど外資系企業のオフィスが多く立ち並び、IT系を含めた多くのBPO企業が集結しています。

また、ショッピングモールを中心として、その周辺に高層ビルが立ち並ぶ「Cebu Business Park」や、続々とオフィスビルを建築中の「OAKRIDGE Business Park」等が代表的なオフィス街です。サイバーテック セブITアウトソーシングセンターのオフィスはこの「OAKRIDGE Business Park」のすぐそば、JDN Squareという敷地内のビルの中にあります。

JDN Square はセブでも有名な大通りのすぐそばに位置しているため、通勤にも便利な場所です。スタッフの主な通勤手段は乗り合いバス、自家用バイク、バイクタクシーが一般的で、バイクを停める駐車場は無料で利用できます(先にあげたI.T.Park やCebu Business Park は駐車料金の設定があり、車やバイクでの通勤者は無料では停められません。また人口密度が高いため平日はほぼ満車となってしまいます)。JDN Square内にはフードメニューの種類が豊富なカフェやコンビニがあり、中庭にはテーブルやベンチもあるため、お昼休憩やリフレッシュに最適です。ビルの入り口には警備員が常駐しており、入館者のチェックを実施しています。また、サイバーテックのオフィスのエントランスドアには指紋認証型ロックが付いており、サイバーテックの従業員はこの指紋認証機に指をかざし、ドアのロックを解除して入室します。指紋認証によるドアロックはフィリピンのオフィスビルではかなり普及しており、部外者の入室をブロックしたり、いつ、誰がドアを開閉したのかを明確に知ることができます。

オフィスの中では数十名のフィリピン人がコーディング、プログラミング、アノテーションなどを行っています。プロジェクトにもよりますが、たいていのプログラマやオペレーターごとの机には仕切りがなく、オフィス内も大きな1つの部屋となっているため、かなりオープンで、オペレーターの作業状況が把握しやすい環境となっています。また、壁や仕切りがないことで、オペレーター同士や日本人プロジェクトマネージャーとの対面コミュニケーションが容易になり、指示出しや不明点の確認、進捗確認等が行いやすいという利点もあります。

午前の仕事が終わるとお昼休憩です。フィリピンでは道路沿いにローカル食堂があることが多く、オフィスビルの近くは需要が多いため、複数の食堂が軒を連ねます。JDN Squareのそばにもたくさんの食堂が並んでおり、お昼時や就業後には多くの人が立ち寄っています。テーブルやショーケースの中に鶏肉や豚肉の煮込みなどの肉類、野菜、魚などのおかずが数種類並んでおり、自分の好きなおかずを選んで白いご飯と一緒に食べるのが一般的です。休憩のチャイムがなるとこのような食堂へ向かったり、持参したお弁当を食べたり、すぐ近くのファーストフード店へ行ったりと、それぞれランチを楽しみます。

就業中は個人作業が多いため、比較的静かに作業が行われています。ただ、コーディングやレスポンシブ化などのWEB編集作業はデータが日本語である場合が多く、オペレーターの作業画面には日本語と英語の2つの言語が入り交じっています。作業に適した素材データや指示書さえあれば言語は障壁とならない、これも世界的に共通なプログラミング言語を用いるIT業界の強みですね。

セブのオフィス事情はいかがでしたか。観光地として、オフショア開発地として、また海外移住先としても年々人気が高まっているフィリピン、セブ。未知なる可能性を秘めるセブのオフィスもまた、今後の成長が楽しみです。

(Emi)