現在IT企業は国内のエンジニア不足や企業のグローバル化により、外国人のITエンジニアと仕事をする機会も多くなってきています。ただし、日本人と仕事のやりとりが可能なレベルの日本語力がある外国人エンジニアは少なく、ほとんどの場合、コミュニケーション言語としては英語が使用されるかと思います。近年、渡日エンジニアが急増しているといわれる中国やベトナムのような、公用語が英語ではない国のエンジニアとも、日本人とのやりとりでは英語が一般的です。

2006年に、フィリピンのセブ島にITオフショアアウトソーシングセンターを開設してから13年。サイバーテックは数名の日本人マネージャーと、数十名のフィリピン人オペレーターによって、webサイト編集や英訳・英語サポートなど、クライアントから委託されたIT業務を請け負ってきました。今回は現地のプログラマやコーダーなどと仕事をする上で役に立つ英語フレーズを紹介します。

進捗確認編

1. Are you on schedule? 「スケジュール通りに進んでいますか?」

スポットワークの場合が多いIT企業では、短期的なり長期的なりプロジェクトごとにスケジュールがあることが多いと思います。例えばWeb制作の場合、いつまでにサイト設計をし、いつまでにデザインラフを完成させ、いつまでにコーディングをし、いつサイト公開をするのか、そして実際の作業が、事前に決めたスケジュール通りに進んでいるかを確認する場面が多いかと思います。スケジュールがある場合には上記のような聞き方をするほうがスケジュールとのギャップの有無などを確認できます。

2. What’s the progress of coding? 「コーディングの進み具合はどうですか?」

1と似たような確認ですが、特にスケジュールが細かく決められておらず、進捗状況を知りたい時などに使えるフレーズです。

3. Have you already done?「もう終わったの?」

担当のタスクが完了しているのかどうかを確認したい時に使います。

指示編

1. Please follow the instructions in the manual. 「マニュアルに従って作業をしてください」

新規プロジェクトが立ち上がった際や、作業メンバーの入れ替えが行われた際に、オペレーターから「この場合はどのようにしたらよいのか」といった質問を受けることが多くあります。すでに回答や指示がマニュアルにある場合、上記のように、マニュアルを基に作業してもらうように依頼をします。

2. Get the coding done by the end of the day. 「そのコーディングを今日中に終わらせて」

仕事をしているとほとんどの場合、納期や締め切りがあります。また、特に指定がない場合でも依頼者側で締め切り日を決めたほうが、仕事の効率が上がります。「この日までに終わらせてね」と言いたい場合は、“Get this done by~” という言い回しが使えます。byのあとには曜日を入れたりすると使いやすいですね。

3. Please replace A with B. 「AをBに入れ替えて下さい」

テキストの差し替えや、画像の差し替え時などによく使えるフレーズです。また、チェック時に置換えのミスがあった際にもこれで対応できます。

4. Please keep me posted on this. 「常に状況を私に教えて下さい」

日本では報告、連絡、相談、いわゆる“報連相”が当たり前。ですが異なる習慣の外国ではこちらから尋ねないと完了報告をしない、トラブルがあっても共有しない、といったことが起こってしまいます。常に状況を教えてね、と伝えていても、逐一様子を確認したほうがよいですが、事前にこのフレーズを使うことで報連相のハードルを下げることができます。

お知らせ編

1. you were assigned to a new project. 「あなたは新しい案件にアサインされたよ」

スポットワークが多い場合にはよく使用するフレーズです。“assigned to ~”は“~に任命する”という意味です。

2. Let’s get started. 「はじめましょう」

直訳すると「始めた、という状態になろう」で、一体感が感じられる一言です。似たような英語で“Let’s start”がありますが、こちらには1人の意思で始める、というようなニュアンスがあるため、チームで動く場合には“Let’s get started”のほうがポジティブな印象になります。

いかがでしたか。
以上、ITオフショアオフィスで役立つ英語フレーズでした。

(Emi)