セブ島について観光以外の別の一面を紹介したいと思います。
セブITアウトソーシングセンターは、日本人が数多く往来し、日本食レストランなども数多く存在するエリアにあります。付近の語学学校には、日本、台湾や韓国など、アジア圏からの人々が英語を学びに来ます。ご存じの方も多いかと思いますが、実はセブ島は語学留学として数年前から人気が出始めています。
英語留学と言えば、カナダ、オーストラリアが人気です。どちらも英語が第一言語ですし、治安などを考慮すると留学先として人気が出るのも納得できます。そのような中、徐々に留学候補として人気が出てきているのがフィリピンのセブ島です。
セブ留学を選ぶ理由は?
- 学費が他の国と比べると安い
- リゾート地として人気がある
- 英語が第二言語
- マンツーマンで授業が受けられる
学費が他の国と比べると安い
留学候補として、留学費用が安いのは他の国と比べると魅力があります。どの語学学校を選ぶかによりますが、4週間で授業料、食費、寮費を含めて15万円ぐらいが平均となります。但し、セブの語学学校は基本的に電気代が含まれていないため、別途現地で支払う必要があります。オリエンテーションの日に滞在日数に合わせてまとめて支払い、使わなかった分の料金が退出日に返金されると言う形になります。
一方、オーストラリアの学費は4週間で授業料だけで12万円です。問題なのが住む場所と食費なのですが、オーストラリアは物価が高く、1ルームだけで4週間20万円以上となるため、留学生には中々借りる事が出来ません。そのため、シェアルームやホームステイで滞在する事が多いです。それでも4週間で家賃、光熱費だけで8万円ほどかかります。フィリピンの場合は授業料、食費、寮費が含まれていますので、学費と言うよりも、留学費用全体を抑える事が出来ます。
リゾート地として人気がある
セブ島がリゾート地の候補としてテレビや雑誌などで取り上げられるようになり、日本人観光客がたくさん来るようになりました。大きく分けると空港やリゾートホテルが多いマクタン島エリアと、巨大ショッピングモールや飲食店の多い生活エリアのセブ島市内に分けられます。特にマクタン島ではマリンスポーツ、アイランドホッピング、スキューバダイビングなどのアクティビティーが充実していますので、海が好きな人には留学先のロケーションとして最適です。中には学校の立地が海の目の前にある学校もあります。ほとんどの語学学校は土日が休み(学校によっては土曜日に授業がある)となるので、近くの海にリフレッシュしに行くのもありかもしれません。
韓国資本の学校はスパルタコースを採用しているところもあり、スパルタコースの生徒は土曜日の午前中は外出出来ない場合もありますので注意が必要です。セブ島の市内エリアではショッピングなどに向いており、市内の学校では外出などする際は何かと便利です。
英語が第二言語
意外と知られていませんが、フィリピンは公用語が英語であり、第二言語です。
フィリピンでは7,000以上の島が存在し、80前後の異なる言語が存在します。当然、別の島の住人とコミュニケーションが取れなくなるため、1987年にタガログを第一言語として制定されました。また第二言語として、英語がタガログ語とともに学校教育で教えられています。タガログ語以外の授業は全て英語で行うため、フィリピン人はとても高い英語力を有しています。政治家は英語で発言しますし、公式文書は全て英語となっています。ちなみに日本では第一言語が法律上存在しません。日本は国民の97.9%が日本人で構成され、アメリカのような多民族国家ではないため、第一言語を法律上決める必要がなかったからです。
マンツーマンで授業が受けられる
マンツーマンで授業が受けられるのは、留学先として選ばれる第一の理由でしょうか。留学の目的のほとんどが「英語で会話したい」であると思いますが、1人の先生に対して複数の生徒では1人当たりの会話量が限られてしまいます。1対1なら自分のペースで話せますので、特に英語に慣れていない初心者には合っていると思います。その他の国では、マンツーマンのクラスが無いわけではないですが、学費がさらに高くなってしまいます。
その他
生徒の国籍は時期や学校によりますが、韓国人が最も多く、次に日本人です。3番目は台湾人、4番目はベトナム人です。その他ロシア人やスペイン人もいます。もともと語学留学先としてフィリピンに目を付けたのが韓国人でした。その後日本資本が入り、最近ではロシア資本の学校がこちらに進出しています。年齢層ですが、7月~9月は大学生が増えるため若くなり、それ以外の月は25歳から26歳ぐらいでしょうか。ワーキングホリデーに行く前にセブ島で勉強する方が多いので、ワーキングホリデーが可能な年齢である30歳以下が多いです。中には仕事で英語が必要なため、企業から来られる方もいます。
これらの理由から、フィリピンは留学先として人気があります。英語は第一言語ではないですが、第一言語ではないからこそ生徒のわからない気持ちを先生が共感出来るため、ネイティブスピーカーの先生にはない強みがあります。カナダやオーストラリアに留学する前の準備として来る方もいますので、初心者向きの留学と思えます。もし留学先に悩んでいる人がいましたら、フィリピン・セブ島を検討していただければと思います。
(kondo)