サンペドロ要塞は、フィリピン セブ島にある石造の要塞であり、ダウンタウンそばのセブ港に隣接しています。
ここはスペイン統治時代の16世紀半ばに建造が始まり、マニラのイントラムロスと並ぶ同国最古の要塞に数えられます。建設当初は木造であり、現在残っている石造りの要塞は、敵対するイスラム勢力からの攻撃に備えて1738年に再度建設されたものです。その後、アメリカ統治時代には兵舎として使用され、第2次世界大戦中は日本軍の捕虜収容所として使われた過去があります。
要塞は上から見ると三角形をしており、防壁の上は通路になっているため、歩いて一周することができます。要塞内部に通じる入口の通路には、スペイン統治時代の様子を描いた絵や100年近く前に撮影されたサンペドロ要塞の写真が展示されています。
また、敷地内には歴史博物館があり、アメリカ統治時代(1899年~1945年)の街の様子の写真、フィリピン歴代大統領の肖像画等の展示物があります。
敷地自体はそれほど大きくないため、観光スポットしては、短時間で見学する事ができます。
サンペドロ要塞の前には独立記念広場(Plaza Independencia)があるので、歩き疲れたら、こちらで飲み物を飲みながらモニュメントや、銅像を見ながらゆっくりするのもいいかもしれません。
ちなみにこの独立記念公園は暗くなると広場はライトに照らされて、ロマンチックな雰囲気になるため、現地の若いカップルの人気デートスポットでもあります。サンペドロ要塞は、サントニーニョ教会から近いため、セットでの観光が一般的のようです。
(Sato)