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HTMLコーディングのポイント

HTMLコーディングを行う上で重要なのが、記述のルールを決める事や、メンテナンス性を考え組み立てるHTMLコーディングを意識する事です。

Webサイトの見た目は同じでも、作る人のHTMLコーディングのクセや得意分野によって、記述されるソースコードは全然変わってきます。

複数人数でWebサイト制作からHTMLコーディングをする場合、それぞれの得意不得意でコードの記述がバラバラになってしまうと、保守性・メンテナンス性が落ち、作業効率も下がってしまうので、HTML・CSS共に基準を決めルールを作り、統一していく事が重要です。

以下は、HTMLコーディング制作現場でよくある基準を定めた方が良い事例や、保守性・メンテナンス性やSEOにもつながってくる記述の文法上の正確性につながるために必要な基本事項をポイントとしてまとめました。

●HTMLとCSSの役割をしっかりと分ける

HTMLが文章構造の役割をするのに対し、CSSは見た目やデザイン・レイアウトを調整する役割になりますが、HTMLのタグ内にインラインでCSSの記述をしたり、行間をとるために<br>を重ねて記述するのは、保守性・メンテナンス性の低下につながります。

HTMLでレイアウトを作るような記述はせず、CSSと役割をわけるようにします。

●画像にalt属性を入れる

画像の代替テキストとなるので、必要な場合alt属性に内容の記述をします。必要ない場合は属性の中には無記入でも問題ないです。

●bodyタグにページ名となるclassを付ける

Webサイトの規模が大きい場合、styleの記述が競合する可能性があるので、競合を防ぐ事で保守性・メンテナンス性を向上させます。

必ずしも必要ではないですが、付ける形で統一している制作会社も多いです。

●class名・ID名はわかりやすくシンプルに命名する

内容を表現するような名前にしていくのが一般的です。

●インデントがバラバラにならないようルールを統一する
●IDは極力使わないようにする

構造上の骨組みはIDを使用し、それ以外は使わないなど、ルールを決めます。

IDの多用はコードの打消しに手間がかかる場合があり、コード全体の煩雑につながりますので、保守性・メンテナンス性を保つ為、極力使用しないようにします。

●画像ファイル名は意味をわかりやすくする

命名ルールを作り、それに沿って命名していきます。数字は使わず意味に沿って命名の統一をします。

h2_head01.jpg → h2_header.jpg

●画像パスは絶対パスで記述しないようにする
●画像の内、テキストで記述できるものは極力画像化しない

画像サイズを少しでも軽くする事になるのと、テキスト箇所のみ変更できるので、保守性が高くなります。

●W3Cの基準に沿って正確な文法のコードを記述するようにする

正常に動作しない・SEOに影響・保守性・メンテナンス性の低下につながりますので、W3Cのバリデーションでエラーが出ないかチェックします。

●セレクタの修飾は避ける

div.hoge → .hoge

●プロパティの記述はできる限りまとめて記述する
●プロパティの記述順をABC順など統一させる
●0pxや0.5sの時は単位や数値の省略をする

0px → 0

0.5s → .5s

●クラス名やIDの区切り方を統一する

ハイフンでの区切りはgoogleでは推奨していますが、ローワーキャメル方式やアンダースコアで区切るなど、いずれかの形で統一する事が重要です。

hoge-box、hogeBox、hoge_box

●プロパティ名の右となりにダブルコロンと値の間にスペースを入れる
●別のセレクタをカンマで区切る時は、改行して記述する
●JavaScriptの記述は必要最小限にする

CSSで表現できるものは極力CSSで表現します。

また、シンプルな動きにjQuery等のプラグインを使うとこちらも表示が重くなる原因になるなるべく使わないようにします。

●Javascriptの読み込み場所を統一する

制作会社によって変わってきますが、外部ファイルとして読み込ませる方法や、HTMLの</body>の直上に設置する方法等で統一します。

●単独プロパティで汎用するclassは極力使用しない

HTMLソースコード内の記述が増え視認性・メンテナンス性の低下につながりますが、上記は必ずではなく、案件内容によって利用する場合もあります。

●classは可能な限り親要素に付け、子要素へはつけないようにする

HTMLがかなりスッキリと見やすくなり、保守性・メンテナンス性向上につながります。

●更新によって数が増える可能性がある箇所は、意識してHTMLコーディングするようにする
●コメントの書き方・囲み線の使い方を統一する
●ディレクトリの階層・基本的なフォルダ名・ファイル名はルールを決めておく

画像を入れるフォルダをimage、img、imagesのどれにするかなど、フォルダ名や階層構造は予め統一しておくと、作業の効率化につながります。

●<head>内のmeta要素を最低限必要なものを統一する

こちらもあらかじめ決めてテンプレート化しておくと、作業がスムーズになります。

HTMLコーディングの注意点

Web制作ではスケジュールの管理がとても重要となりますが、様々な工程を経て作業を進めて行くため、当初組んでいた納期を過ぎてしまう可能性もあります。

特に制作の工程では、デザイン・外注等、イメージ形にしていく上で様々なやり取りが発生するため、予定していた納期が伸びる事もあります。

HTMLコーディングを外部に代行する際は、全体のスケジュールに余裕を持って、納期の設定をしていく事が大切です。

Webサイトのデザインデータや文章等、作業に必要となるものは、発注前に準備しておくと作業がスムーズに進みます。

Webサイトの目的を明確にする

HTMLコーディング制作段階で、発注者がWebサイトの構成の変更や見た目・効果の追加、Javascriptの実装など、変更・修正が起こる事はよくあります。

しかし、このような変更は、追加で料金が発生してしまったり、納期が変わる事となり、Web制作全体の作業の遅れにつながる可能性があります。

また、HTMLコーディングでの見た目や効果等は的確にWebサイトの目的・性格に合っている範囲で行うべきです。

そこで、発注を行う際は、

  • ●どのような目的のWebサイトにしたいか
  • ●どのような効果を求めていくか

を、打ち合わせの段階で、しっかりと制作会社に伝える事が重要となってきます。

上記に合った実装や、HTMLコーディングの代行を依頼することが、制作全体の円滑化と、予算面も含め合理的に作業を進めていく事につながります。

Webサイトの保守・管理について

Webサイトが出来上がった後の、Webサイトの保守・管理をご依頼者様が行うか、制作会社に依頼するかもあらかじめ決めておく必要があります。

更新や保守をご依頼者様で行う場合、ご依頼者様が行進しやすくなるようWebサイトの構造を組んでいきますので、作業時間・制作料金が変わってきます。

また、更新する範囲によってはご依頼者様の方である程度のHTMLコーディングスキル必要となる場合が出てきますので、あらかじめ打ち合わせの段階で、制作会社と精査を行う事が大切となります。

シーサーコーディングは完全オンライン対応により、お客様に合った高品質・低価格のHTMLコーディングを実現します。まずはお気軽にご相談下さい。