CSSとは、「Cascading Style Sheet」の略であり、マークアップ言語であるHTMLとともにWebページのレイアウトを定義する規格として用いられ、WWWに関する標準化団体W3Cで標準化されている。
これまで、WebページのレイアウトはHTMLを用いて記述され、HTMLにはレイアウトに関する仕様が大量に取り込まれたが、これは、文書の論理構造を記述するという本来のHTMLの目的に反するため、文書の視覚的構造を規定する枠組みとしてCSSが新たに策定された。
CSSを使うと、フォントや文字の大きさ、文字飾り、行間などの見栄えに関する情報を文書本体(及び文書の論理構造を記述したHTML)から切り離すことができ、ユーザが複数のレイアウトから適当なものを選択することができるようになる。
また、ページ全体の左右配置やバランス等のレイアウトにおいても従来のHTMLのみで構成していた頃に比べ、自由度も上がり、より柔軟で洗練されたデザイン等も組み上げる事が可能となった。
時代とともにマークアップ言語も進み、HTML5が進化するのに対し、CSSも2011年6月に勧告された第3版であるCSS3が使用可能となり、これまでJavaScriptや、jQuery等を利用して実装していた動的な実装の一部が、このCSS3によって組む事が可能となり、より複雑かつ幅広いサイトのレイアウトに対応できるようになった。