DTP（InDesign形式）の教材のXML化～データベース登録

1 概要とお客様のメリット

通信教育を展開する教育サービス企業大手Z社では、数十万点もの印刷物の教材をデジタル教材商品として再利用し、組版コストの削減・制作業務のスピード化、さらには制作の効率化と収益の拡大を図る事になりました。

この教材のデジタル化を実現するためには、「DTPデータのXML化」と「XML化した教材のデータベース化」の2点を行う必要があります。

今回、大量のDTPをXMLに移行した実績を多く有するオフショア拠点「セブITアウトソーシングセンター」を有し、さらに教材向けのコンテンツをデータベース管理が可能であるマニュアル作成プラットフォーム「PMX」を有するサイバーテックをパートナーに選定しました。

2 使用技術・ノウハウ

「ITアウトソーシング・BPO」サービスでは、InDesignをXMLへ変換・移行するために、「ツールを使用した自動変換」と「エンジニアを使った手作業でのXMLデータ制作」を効率良く組み合わせる事で実現します。

これらの制作業務は、XML/HTML等のマークアップ言語に関する技術やノウハウとInDesignや組版・フォントに関する知識の両方を習得している必要があり、サイバーテックの「ITアウトソーシング・BPO」サービスはこの要件をクリアしていました。

また、教材には、「縦書き」「数式」「発音記号」など一般書籍にはない独自のコンテンツがあるためそれらに対応したコンサルティング実績や制作技術も必要とされます。

3 使用ツール

4 制作から納品までの流れ

1.コンサルティング

お客様から提出された元データの紙面構造とレイアウトを分析し、データベースに格納する中間XMLの形式と初期データの移行手順をコンサルティングにより明確にします。

2.サンプルデータによる仕様確認と生産性確認

データの一部をご提供頂き、仕様と移行手順、移行生産性の確認を行います。

• お客様との役割分担
• XMLコンテンツ仕様と変換手順の確認
• 画像切り出し仕様とルールの確認
• データベースへの登録方法の確認

また、同時に1日あたりの生産性を共有し、お客様とスケジュールを共有します。

3.体制確保と最終お見積

お客様のご要望に合った契約形態でお見積を提示します。

4.制作準備・プレ移行

セブITアウトソーシングセンターの日本人マネージャが、変換する元データを受け取り、作業担当のフィリピン人エンジニアへの指示を行うベースとなる、作業手順書の作成を行います。

5.本移行

DTPデータを元にXMLコンテンツと画像データをXML形式に変換し、データベースに登録します。

6.日本人によるチェック

日本人のチェックチームが、コピペミスや改行の入れ忘れも含めたレイアウト面のチェックを行います。

7.納品及び納品後の微修正

納品物はサイバーテックのサーバもしくはお客様がご用意したサーバ環境にアップします。

5 「ITアウトソーシング・BPO」実績

教育サービス企業大手Z社様の教材データの変換