厳しいコロナ規制の始まり

2020年3月に始まったフィリピンでのコロナ規制ですが、当初は感染が拡大していたコロナウイルスに関する情報が少なく、どのように対応をしてよいのかも不透明であったため、ものすごく厳しい規制が敷かれていました。
自由に外出もできず、外出が許されるのは、食料の買い出し、薬局への薬の買い出し程度で、自治体から配布された外出許可証を常に携帯しなければなりませんでした。そして、フェイスマスクの着用が必須となり、どこへ行くにもフェイスマスクを着けていなければならない生活が続いたのです。

2020年7月くらいになると、外出することに関しての規制は緩和されていきましたが、今度はフェイスシールドも着用しなければならなくなったため、外出時にはフェイスマスクとフェイスシールドを着用することが義務付けられました。また、外出可能時間も決められており、午後10時から翌朝の5時頃までは外出が許されない状況となっていました。これらに違反をするような人たちがいれば、警察が容赦なく取り締まりを行っていたのです。

航空機は、国内線は運行されず、国際線はマニラからの便が少々離発着している程度となり、その他の交通機関は、ほぼすべてがストップしていました。
レストランにおいても、営業はできないような状態でした。店内飲食は不可となり、テイクアウトのみが可能でしたので、デリバリーサービスが行われていました。

徐々に規制が緩和し始める

2020年9月頃、フィリピン全体の感染者が徐々に減少してきたことを受け、規制が緩和されました。交通機関の一部が運航を再開し、レストランもキャパシティー制限が設けられたものの、店内飲食が可能となってきました。
相変わらずフェイスマスク、フェイスシールドの着用義務はありましたが、外出がある程度できるようになってきたことを受け、色々なお店もオープンし始めたのです。

観光再開はいつか

規制がなかなか緩和されないのが、入国に関してでした。外国人観光客の入国はまだ許可されず、フィリピンに入国出来る人は、ビジネス関係等に限定されていました。

2021年は、感染者が急増した時期もあり、規制が一時的に強化された時もありましたが、感染者が減りだすと規制は再び緩和されていきました。
そして、2021年の年末くらいには、感染者が減り続け、レストランのキャパシティー制限も無くなっていき、航空機も徐々に便数を増やしていくなど、規制が一気に緩和されていきます。

2022年2月になると、外国人観光客の受け入れを再開できるまでに感染者が減少したのです。受け入れ再開当初は、まだ航空機の便数も少なく、フィリピンに入国してくる外国人はそれほどいませんでしたが、5月になると、アメリカ人やヨーロッパ人などの外国人観光客がフィリピンに多く訪れるようになってきたのです。

日本人観光客は、この時点ではまだ数は少なく、今年は様子を見て来年以降にフィリピンに来るのではないかと予想されます。マニラは多くの観光客が到着していますが、セブの観光客はまだ少ないです。セブにはマニラ経由で国内線を利用しなければならない点が、セブへの観光客が少ない要因となっているのではないかと思われます。乗り継ぎは面倒くさいですからね。

アフターコロナに期待

コロナ規制も、間もなく終わるだろうと予想されています。2022年5月では、フィリピン全国のコロナ感染者は1週間で2,000人も超えておらず、セブにおいてはほぼゼロという激減ぶりとなっています。

このコロナ規制が終了すれば、間違いなく多くの外国人観光客、特に日本人観光客がフィリピンに入国してきます。観光業も、間もなくコロナの規制が終わると予想し、観光客受け入れの準備を整え、受け入れ態勢を万全にしています。

セブに関しては、国際線の便数が増え、名古屋、大阪、成田からのセブ直行便が増便されれば、多くの日本人観光客がセブに来ることが容易となります。あとは航空機が増便されるのを待つのみです!

(endo)