リゾートホテルが立ち並ぶマクタン島ですが、今後、南側が注目されるかもしれません。マクタン島南部の地域はコルドバと呼ばれる地区となります。

第3の橋が開通

2022年4月27日、遂にマクタン島とセブ島を結ぶ3本目の橋が完成、開通しました。この第3の橋は、5,6年ほど前に建設が開始されましたので、ずいぶんと時間をかけて建設された橋になります。第1、第2の橋は渋滞がひどく、橋を渡りきるのに1時間を要する時もあります。こうした渋滞の緩和に第3の橋が期待されています。

橋は全長8.5キロメートルほどで、恐らくフィリピン国内で一番長い橋となります。この橋は、マクタン島の南側に位置するコルドバ地区と、セブ島側のセブ市南部とを結んでいます。最初の橋の完成図は、東京の首都高速のようにかなり道がぐるぐると旋回している感じだったのですが、完成した橋はさっぱりとした仕上がりになっていました。

橋の一番高いところですと、高さは約51メートルあり、その下をフェリー等が通れるようになっています。これだけの高さがありますので、橋から見た景色は非常にきれいなものだと想像できます。

2022年の4月27日に開通式が行われたのですが、その会場にはフィリピン大統領のドゥテルテ氏も参加をしていました。

橋を通行するには、通行する車両にステッカーを貼らなくてはいけません。このステッカーを手に入れるには、まず登録が必要となります。ショッピングモールなどに設置された受付所に行き、そこで登録をすれば通行用のステッカーを貼ってもらうことができます。しかし、ステッカーを貼ったからと言って、橋を渡れるわけではありません。橋を渡るには通行料が必要で、その通行料は電子決済となります。お金を支払えば、橋の料金所でセンサーがステッカーを読み取り、入金されている金額から通行料が引かれるといった形となります。

2022年5月は、現金を支払えば通行ができるということで、物珍しさに多くの人たちが車で橋を渡っていたようです。そのため、料金所手前は非常に長い渋滞が発生していました。

普通車の通行料は90ペソとなります。日本円で換算すると220円ほどです。大型車両などは、もっと高い料金が課せられます。通行料が発生するとなれば、通行する車両は多くないかもしれません。

コルドバ地区の開発

マクタン島の南側にあるコルドバ地区は、マングローブが生い茂っているような泥地となっている所が多くあります。この泥地を埋め立てて街を作ってしまおうという計画があります。その敷地は約1500ヘクタールにも及びます。

今年の4月にマクタン島とセブ島を結ぶ第3の橋が開通しましたが、その橋の南側が泥地となっており、第3の橋からさらに道を作り、埋め立て予定地とつなげるようにするそうです。その埋め立て予定地には、住宅やコンドミニアム、そして、ショッピングモールも作る計画のようで、何年後に完成するかは不明ですが、セブの景色が変わってしまうようなものが出来上がることになります。

変わるアフターコロナ

このパンデミック中も、少しずつ建設が進められていた第3の橋などは、パンデミック終了のシンボルになるような気がします。マクタン島とセブ島を繋ぎ、そして、その橋が繋いでいる地域は、これから大きく変わる開発が行われようとしています。

セブの開発は、このパンデミック終了後に一気に進みそうです。セブが発展していく姿を見るのが非常に楽しみです。

(endo)