パンデミックで消えていったレストラン
2020年3月、フィリピンで始まったロックダウンによって、外国人観光客を相手に商売をしていた人たちは、多大なダメージを受けることになりました。国際線の到着がなくなってしまったものですから、外国人観光客は全く来なくなってしまったのです。
このパンデミックによって大打撃を受けた商売の一つがレストラン関係です。
リゾートホテルが立ち並ぶマクタン島においては、レストラン、特に日本食レストランへのダメージが大きく、そのほとんどが一気に潰れてしまいました。
一般のフィリピン人たちは日本食レストランにはあまり行きません。なぜかというと、日本食レストランは、結構な値段となるからです。一般のフィリピン人たちは、料金が高い日本食よりも、安くてたくさん食べることができるバーベキューなどを選びます。
現在、マクタン島にある日本食レストランは「呑ん気」と呼ばれる日本食レストランのみとなります。この「呑ん気」というレストランは、フィリピン人客もいくような日本食レストランなので、生き残ったのかもしれません。それ以外の日本食レストランは、外国人観光客がターゲットといった感じでした。
生き残った韓国焼肉レストラン
パンデミック中もなんだかんだで、韓国焼肉レストランは多く生き残っていました。別に韓国人観光客がいたわけでも、韓国人在住者が多かったわけでもありません。なぜかというと、日本食と違って、韓国焼肉レストランは料金も安く、肉をたくさん食べることができるので、多くのフィリピン人が通っていたのです。
このように、安くたくさん食べることができるレストランのことがフィリピン人たちは大好きなのです。セブ在住の日本人たちも韓国焼肉レストランに行くことが多いです。それはやはり安いからでしょう。
レストランが生き残るためには、現地の人たちに好まれなければダメなのでしょう。
フィリピン人が通ったパンデミック中のお店
パンデミック中、フィリピン人たちは外食する際、どのようなところで食事をしていたのでしょうか。
低所得層が行くレストランなどは、やはり「安い、早い、うまい」のファストフードレストランです。
フィリピンでは、蜂のキャラクターロゴで人気のある「Jolibee(ジョリビー)」とよばれるファストフードレストランが人気です。ここは、大人から子供までみんなに愛されているレストランで、メニューはフライドチキンとライスのセットがメインです。
他にも日本でもおなじみの「ケンタッキーフライドチキン」も人気があります。
フィリピン人たちは鶏肉が好きみたいですね。ジョリビーやケンタッキーフライドチキンは鶏肉がメインですから。
ある程度、お金をっているフィリピン人たちは、ファストフードではなく、普通のレストランに行きます。ショッピングモール内にあるフィリピン料理レストランは、多くのフィリピン人たちで賑わっています。
どうなるアフターコロナ
間もなくパンデミックが終了しそうな感じです。そうなると、多くの外国人観光客がフィリピンに戻ってくることになります。観光客が戻って来れば、観光客相手に行っていた商売も再開されるでしょう。外国人観光客は、毎日フィリピン料理を食べるようなことはほとんどしません。そうすると、日本食レストラン、イタリアン、中華などのレストランも必然的に再開するでしょう。
2022年は、まだパンデミックのさなかですが、規制が徐々に解除されてきているので、来年の2023年には、パンデミックは終了すると思われます。フィリピンに旅行に来たい方は、あともうちょっとの辛抱です。
(endo)