フィリピンを含む亜熱帯に位置する東南アジアの国々においては日本では馴染みのない病気がごく身近に存在します。”デンゲ”と呼ばれ現地の人から恐れられるそのウィルスは、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの「蚊」が媒体となり、吸血を介しヒトに感染します。

現在、デング熱は世界的な流行の兆しを見せており、2016年のWHOレポートでは、「全世界で年間約3.9億人がデング熱に感染し、128ヶ国の約39億人がデング熱感染の脅威にさらされている」と伝えています。39億人といえば世界人口の半数以上に相当しますので、他人事と楽観してはいられません。そして、実はこのウィルス、数年前に日本でも160名の感染者を出し(約70年ぶりの国内感染)、ウィルスの感染源とされた代々木公園の大半を封鎖させるに至りました。

「蚊」が媒体となるデング熱

おもな症状は40度近い突発的な発熱、頭痛、筋肉痛や関節痛など全身を駆け巡る痛み、はしかの症状に似た皮膚発疹など。このような状態が2日から1週間程度続き、重篤な状態に陥れば死亡するケースもある危険なウィルスです。人から人への直接感染はありませんが、現代の医療ではデング熱のワクチンや特効薬は無く、発症した場合は症状を軽減する支持療法(点滴などの処置)でこの期間をただ耐えしのぐことしかできません。症状を聞いて、ゾッとした方もいらっしゃるかもしれませんが、要は蚊に刺されなければいいのです。そこで、現地で実践すべき予防法と対策グッズをご紹介します。

まず、室内にいるときは、極力窓を閉めて外からの蚊の侵入を防ぎます。次に水が貯まる容器(ペットボトルやバケツなど)は蚊の発生源となる可能性があるので除去します。蚊取り線香はフィリピンでも”カトール”という日本と同じ形状のものが比較的安価で入手できますので、蚊を寄せ付けない環境作りのためにこまめに焚いておくとよいです。蚊に刺されやすい夕方~夜間は、蚊が好む暗い色の服装を避け、汗はすぐにふき取るようにしましょう。また、就寝時には、扇風機を使用することで汗を乾かし、ヒトの匂いを遠くへ飛ばすのに加え、蚊に飛行障害を起こさせて近寄せないという効果が期待できます。即効性の高い殺虫スプレーを手元に置いておくこともお忘れなく。

就寝時には扇風機を使用
蚊取り線香などの蚊を寄せ付けない環境作り

外出の際はなるべく肌の露出を避けた淡色の長袖、長ズボンを着用の上、露出部には虫よけクリームを塗っておきます。そして、蚊の生息しやすい水たまり付近や草木の多い場所はなるべく避けるようにしましょう。

こちらセブITアウトソーシングセンターでは、先日からようやく酷暑続きの乾季を脱し、激しい天候変化を伴う雨季へ入りました。水源が多くなるとデング熱は猛威を振るう傾向にあるので、この時期フィリピンへ渡航の際は、上記のことをしっかり頭に入れて、安全で楽しい旅行にしましょう!

(yamachan)