初めてのオフショア

カントリーリスクを考える

オフショア選定・日本-フィリピン周辺地図

皆様がプロジェクトや案件をオフショア委託をするということは、あたりまえの話ですが、実際の業務は国外で行われ、言葉も文化も異なる現地人が実施します。

実は、言葉の違いよりもさらに大きな問題として、「日本人だったら普通こうだよね」という、日本では常識と考えるようなことが海外では通用しないという事が背景にあります。具体的には、商習慣の違いや国民性などからくる価値観の違いによりますが、それらのギャップをどれだけ埋めることが出来るかが、オフショア拠点を運営する企業の腕のみせどころとなります。

ただし、政治がらみの内容や天変地異など、委託先の企業努力では到底解決できないレベルのリスクが、一般的に「カントリーリスク」と呼ばれます。

ちなみに、オフショア委託においてよく聞く一般的なトラブルは、次のようなものと思いますが、カントリーリスクとはまだ言えないレベルの内容です。

  • 「出来ます」と言ったのに、実は出来なかった。
  • 指示通りのものがあがってこない。
  • 指摘したら「自分は正しい」と修正に応じない。

こちらは、企業としての問題と、国民性などが混在した例といえるかもしれません。

上記であれは、企業努力で解決可能な課題かもしれませんが、その範疇を越えるリスクとして、「国や都市の急激な経済発展による、急激な物価上昇」がひきおこす、単価の急激な上昇、という事もあげられると思います。ただし、こちらはある程度委託側も想定できそうなリスクですね。

あと、こちらは特定の国に限るお話かもしれませんが、政治的にプロパガンダが利用されている背景あり、強い反日感情がもたらすトラブルも見受けられます。最悪のケースとして、暴動が発生する可能性も否定できませんので、重要なプロジェクトが佳境にさしかかっている時にこのような事が起きれば、目も当てられませんね。

さらに、グレートファイアウォールといった、ネットを介したやりとりに制限が加えられている例もあり、カントリーリスクは日増しに高まっています。

ただ、そういった場合でも、現在の委託をすぐにやめるわけにはいかないので、そちらは継続しつつ、バックアップのオフショア委託先として別の国にある2社目と契約し、委託業務を分散させる、という「チャイナプラスワン」という言葉も出てくるほどです(どこの国の事か、ばれてしまいましたね)。

オフショア委託時は、常にそういったリスクを念頭におき、「いざというときどうするか?」という事を検討頂く必要があります。

オフショア委託国それぞれの長所と短所

オフショア委託の検討時に、現実的な国とそれぞれの長所・短所をまとめてあります。

ちなみに、以下にある候補以外に、ミャンマー・バングラディシュ・カンボジア等の選択肢もありますが、インフラがまだまだ追いついていない現状であり、よほど信頼出来る縁故企業が存在する場合を除き、現実的では無いので対象から除外いたしております。

ネイティブレベルの英語力でいざという時役立ちます

インドはスキルが高く、魅力的ですが、距離と時差の問題が大きいので、そこを許容できるかどうかがカギになります。

中国は冒頭にお話させて頂いた通り、様々なリスクを内包しています。

ベトナムは現在オフショアとしては非常に注目されています。しっかりとしたブリッジと企業を囲い込むことができれば、プロジェクトの成功確率は今まで述べてきたオフショア委託国としてはかなり高いと思います。

フィリピンはベトナムと物価水準は似ていますが、根本的に国民性が異なりますので(国民性はラテン系で、むしろベトナムの方が日本の国民性に近いと言われています)、プロジェクトマネジメントに色々と工夫が必要となります。

ただ、どこのオフショア委託先よりも大きなアドバンテージとなるのが「英語が公用語」ということです。これには4つのメリットがあります。

  • ①日本語を英語に対応させる業務を委託できる
  • ②マニュアルや仕様書等が英語の場合、翻訳コストが不要
  • ③直接エンジニアとコミュニケーションを取ることが可能
  • ④ブリッジが抜けた場合でも、リカバー工数が一番少なくて済む

②の場合、オフショア委託先を変更されたい場合も特に有利となります。プロジェクト現場で作られるドキュメントは、恐らく現地語、もしくは英語のいずれかの場合がほとんどですが、英語で書かれていると、翻訳コストが不要で、そのままスムーズに引き継ぐことが可能となります。

サイバーテックは2006年にフィリピン・セブ島に自社拠点「セブITアウトソーシングセンター」を開設いたしました。当時のIT業界において、一番多かった拠点開設地は中国の上海・大連であり、先進的な企業はベトナムを選択している状況でした。2003年前後から、中国の上海に拠点を設立するために何度も渡航し、調査を重ね、合弁という形で設立寸前まで行きましたが、様々な要因で上海への拠点設立を中止しました。

そのような状況下、改めてリサーチを行いました。当社はかねてよりグローバル企業を目指しておりますが、それにともない英語力は必要不可欠であるため、英語が堪能なオフショア拠点、かつ物価もベトナムと非常に近くリーズナブル、という観点で、国としてはフィリピン、都市としてはセブを選びました。

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