先月の8月24日から9月11日ごろまで、セブでAPECの会談が開催されていました。

セブの街中は普段とあまり変わりありませんが、休日でもないのに道路ががらあきになっていました。3,000人もの関係者がスムーズに移動できるように交通規制をかけたためです。

このAPECで、ホテルが商魂たくましく普段の2倍の料金を部屋に設定し、そのため観光客の足が遠のいて、結果としてガイドなどで生計を立てていた人が途方にくれていました。

APECの参加者はホテル側に「重要な会議をするために泊まるのだから、観光客のように扱うのは止めてもらいたい」と苦情を申し立てたそうです。

国際的な大イベントともなると、思わぬところに余波が出るものですね。ちなみに、話を聞かせてくれたガイドさんは、APECの期間だけタクシー運転手のアルバイトを始めました。

会議に利用されたホテルは、ラディソンブルー、マルコポーロ、ウォーターフロント、シャングリラ…。いずれも立派な会議場があり、自家発電や安定したインターネット回線も提供しています。セブは今やリゾートだけではなくITとビジネスの都市でもあるのだなと改めて実感しました。

さて、APECは今年だけですが、今月の25日(金)はFeast of Sacrificeというムスリムのお休みです。別名「イード・アル=アドハー(Eid al-Adha)」。

ラマダーンの明ける日を祝ってお祈りしたり、ご馳走を食べたりする日だそうですが、ご存知イスラムには立派な太陰暦があり、毎年行われているお祭りです。

ですがここセブでは、こうした毎年の祝祭日も2週間前にならないと政府から公示されません。今回のお休みは1週間ほど前にやっと公示されました。

いきなり台風が発生することもありますので、その月の天候や、様々な催しの日程も考慮して祝日を決める習慣なのだろうと思います。

所変われば暦も、その扱いも変わるようです。

(R@帯電中)